街路樹の紅葉・黄葉
2019/11/11
仙台はいつ頃から“杜の都”と呼ばれ始めたのでしょう。初めて文献に「森の都」が登場するのは1909(明治42)年。1916(大正5)年に出版された案内書(『仙台繁昌記』富田広重・著)の中には、同音異字の「杜の都」の文字がみえます。当時の緑なす仙台の様子は、豊かな屋敷林に負うところが大きかったようです。武家屋敷の周囲に果樹や竹を植林することは、各藩が奨励していたことですが、仙台の城下町では武士の比率が高く、屋敷も多かったことから杜の都にふさわしい景観を形成していったといわれます。
大戦中の仙台空襲により、市街地は一面の焼け野原となってしまいますが、街の緑化、とりわけ街路への植樹が積極的に行われてきました。5万本を超える街路樹の中で、最も多い樹種はケヤキ、次いでトウカエデ、イチョウ。春の新緑、夏の緑陰、秋には紅葉・黄葉し、私たちを楽しませてくれる落葉高木です。郊外に少し足を延ばせば、紅葉の見どころがたくさん。錦のつづれ織りをまとったような山々が迎えてくれます。
仙台近郊の紅葉見どころ
西公園〔青葉区〕
写真提供:仙台市観光課
定義如来西方寺(じょうげにょらいさいほうじ)〔青葉区〕
写真提供:(公財)仙台観光国際協会
秋保大滝〔太白区〕
写真提供:(公財)仙台観光国際協会
磊々峡(らいらいきょう)〔太白区〕
写真提供:(公財)仙台観光国際協会