冷やし中華
2019/07/22
つるんとさっぱりいただける冷やし中華は、食欲のない夏にうれしいおいしさです。実は、冷やし中華は仙台発祥(諸説あり)。1937(昭和12)年、「仙台支那ソバ同業組合(当時)」の組合長だった龍亭(仙台市青葉区錦町)の店主が中心となり考え出されました。中華料理店はどうしても夏場の売り上げが落ちてしまいます。その対策として「ざるそば」をもとに試行錯誤を繰り返したといいます。折よく1927(昭和2)年から市内の商店街が復活させた「仙台七夕」が盛り上がりをみせており、観光客向けのご当地メニューとしてもぴったりでした。戦中・戦後の食料難の時期は店の品書きから消えたものの1950年代になって復活。提供する店も増え、様々なレシピの冷やし中華が登場しています。お店に掲げられる「冷やし中華、はじめました」は、今では夏の風物詩としておなじみです。